コピヶ丘倶楽部・別館

土日はあまり一緒にいられないから、ここぴんにさみしい思いをさせてるかなあ。
ごめんね(/_<。)ビェェン

今日は髪の毛を切った。
何年振りだろう、人に切ってもらうというのは。
ここ数年、少なくとも東京に戻った４月頃に一度、駅の近くの店に行ったきり、あとはいつも自分で切っていた。
のばせばいいのにとも思わなくもないけれど、白髪混じりの頭で伸ばしてもちっとも美しくないし、第一髪の毛を結わくと頭が痛くなる。

だから、結べないくらいの長さに、いい加減に自分でハサミでザクザク切っていた。

一つには美容院などで、世間話をされるのがいやだったから。
一つには、世間では私が歯医者に通うのも無駄だと思う人もいるのに、美容など、さらに無駄に違いないから。

けれども、自分で切るのも面倒くさくなってきた。切り落とした髪の毛は始末しなけりゃならないし、手を後ろに回したり、首を横に向けたり、体の節々が痛む昨今としては、これは結構つらい。

明るい美容室の鏡に映る自分の白髪頭と酒焼けしたような化粧もしない年寄り顔にあきれてうんざりした。
普段ほとんど鏡も見ないし、まるで他人の顔を観ているような気がするほど
自分の知っているはずの自分の顔と違っていた。

美容師さんがカットやらブローやらしてくれる時間の長かったこと。
もう、このへんで、いいかげんにしとけばいいじゃん？、そんな丁寧にやってくれなくていいのに、と途中から草臥れてきた。

それでも我慢するしかない。色々言われることに生返事をして、とにかく終わった。

思っていたより短くなって、耳にかけるつもりだった横の方の毛が落ちてくるのがうっとおしいような気もしなくもないけれど、まあ、そのうち伸びるだろう。

せめてこれで、染めることができたら、少しは気分も若返るのかもしれないけど、ないものねだりをしても仕方がないので、急いでタクシーに乗って、人ごみから逃げるように家路についた。